メダカ

メダカ飼育navi

メダカの種類と飼い方。メダカをより健康に美しく育て、メダカをさらに楽しく鑑賞するためのサイトです。

メダカの飼育においては、水槽に泡の出る濾過器と金魚草を入れて、メダカだけを鑑賞することを目的としていることが多く見受けられます。

しかしながら、メダカはその飼育だけを楽しむというよりも、水槽の中に美しい水景を再現し、情景の一員として配することでこそ本来の魅力を発揮します。素朴ながらも洗練された美しさ、郷愁をも感じさせるその雰囲気は、メダカならではの特別な魅力です。

このサイトではメダカを単に生かしておくということではなく、メダカ、エサ、光、濾過細菌、水草それぞれのバランスと調和によって、水槽の中に小さな自然のサイクルをつくりあげ、メダカの魅力をより引き出すための飼育方法をご提案してみたいと思います。

メダカについて

メダカは日本に生息する淡水魚の中では最も小さい種類です。古くから稲と関わりの深い魚とされ、メダカの属名であるオリジアスも稲の属名にちなんでつけられている他、稲作の神である「さんばい」の使いとしてメダカを大切にしてきた地方もあります。海外の水族館などではメダカという名前の他、ジャパニーズライスフィッシュと呼ばれることもあります。

学名:Oryzias latipes(南日本集団)、Oryzias sakaizumii(北日本集団)

分類:硬骨魚綱 ダツ目 メダカ亜目 メダカ科

全長:オス30ミリ、メス35ミリ

分布:北海道を除く日本、中国など。

メダカの生息地

メダカは北海道を除く池や田んぼの用水路、海の水が混ざる河口にまで生息しています。様々な水質に対応できる適応力のある淡水魚ですが、農薬や水質汚染には弱く、また、外来種であるブラックバス、ブルーギル、カダヤシ、グッピーなどの侵入により居場所を失い、野生のメダカは凄まじい勢いで姿を消しつつあります。

メダカの習性

メダカは昼行性で群れをなして水面近くを泳ぐ習性があり、このためとても人目につきやすく、このことがいっそうメダカを身近な存在にしています。

また、群れには力関係の優劣があり、大きな群れでは、もっとも強いボス的なメダカだけは底にいることが多いです。雑食性で、プランクトンやボウフラ、水面に落ちた小さな昆虫、藻類など、自然界では実に多種多様なものを食べます。

なお、メダカは「正の走流性(流れに逆らって泳ぐ)」を観察するために学校などで良く教材にされますが、これは多くの魚類に共通の習性で、メダカに特有のものではありません。

メダカの種類について

メダカの魅力的な仲間達の中から、入手しやすい種類を中心にご紹介したいと思います。

日本のメダカ

メダカは品種改良によっていろいろな種類が誕生しています。体色や体型などのテーマごとに集めてみたり、お気に入りの種類だけを群栄させてみたり、その組み合わせによってメダカ水槽の雰囲気もがらりと変わります。

青メダカ
青メダカ

白メダカ
白メダカ

青光メダカ
青光メダカ

白光メダカ
白光メダカ

スケルトンメダカ
スケルトンメダカ

楊貴妃メダカ
楊貴妃メダカ

だるまメダカ
だるまメダカ

半だるまメダカ
半だるまメダカ

黒メダカ
黒メダカ

緋メダカ
緋メダカ

東天光メダカ
東天光メダカ

海外のメダカ

海外から輸入されてくる熱帯魚の中にもメダカの仲間がいます。その中から、入手しやすい種類を中心に、一部をご紹介してみたいと思います。熱帯地方のメダカたちなので、飼育には熱帯魚用の保温器具を使用する必要があります。

なお、熱帯卵生メダカの仲間たちは実は現在ではメダカの仲間ではありませんが、日本では古くからメダカの仲間として親しまれ、近い仲間でもありますので、ここではメダカの一員として紹介しています。

ポエキリア属

ブラックモーリー
ブラックモーリー

熱帯魚としてお馴染みのグッピーやモーリーの仲間で、卵が親魚の体内で孵り、親魚は卵ではなく稚魚を産む卵胎生と呼ばれる生態を持ったメダカです。南米に生息しています。

【観賞魚として販売されている種類】グッピー、セイルフィンモーリー、ブラックモーリー

キシフォフォルス属

ハイフィンヴァリアタス
ハイフィンヴァリアタス

グッピーと同じく熱帯魚として古くから親しまれているプラティやソードテールの仲間で、同様に卵ではなく稚魚を産む卵胎生のメダカたちです。南米に生息しています。

【観賞魚として販売されている種類】ヴァリアタス、プラティ、ソードテール

アプロケイリクティス属

アプロケイリクティス
アプロケイリクティス

日本のメダカによく似た体型をしている熱帯卵生メダカです。この仲間はランプアイと呼ばれ熱帯魚としてもポピュラーで、その目の輝きはまさに青いライトを灯しているかのごとく強烈です。アフリカに生息しています。

【観賞魚として販売されている種類】アフリカンランプアイ

プセウドエピプラティス属

クラウンキリー
クラウンキリー

エピプラティスを極端に小さくしたような熱帯卵生メダカで、体は白黒の縞模様で、目の周りは紫に輝き、ヒレは赤く染まり、他の熱帯魚とは見間違えようのない独特の色模様をしています。大切に育てるとたいへん美しくなります。アフリカに生息しています。

【観賞魚として販売されている種類】クラウンキリー